マタイ 4:16
 暗やみの中にすわっていた民は偉大な光を見、
死の地と死の陰にすわっていた人々に、 光が上った。

娘が幼稚園の年中組の時、大腿骨の骨頭がくずれていく病気で数週間入院し、退院後、初めての診察日、掛川病院の待合室でのことです。ピカピカ光る板状で金属製の補装具をつけ、ぎこちなく歩く娘を見て、男の子を連れたお母さんは静かに尋ねました。
「どんな病気ですか。」
「ペルテスです。治るのに何年かかるのか....わからないです。」
真っ暗な小さなマッチ箱で、小さくなっているように感じていた私は、多分、小声で返事をしたと思います。
「いいですね。光が見えて.....。」
思いがけない言葉に、本当に驚きましたが、瞬間、箱の中のどこかに、針の先でつつかれたような穴が出来、そこから細い光の線が一本射しこんできたように感じました。細い光線にしがみつつ四年余り。娘は完治。でも、当時、私は神も仏もいないと思っていました。
主の忍耐と憐れみに、感謝しています。

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